『生と死と』

生きる意味なんて
あの時にもう半分以上は殺げてしまったんだ
生きる意味なんて
今の僕にとっては無いにも等しいのだろう

久しく逢わない君も目の前の君も
同じ君であることに変わりはないのだから
君を生かして守って
君を庇って死ぬのなら悔いはない

やっと逝けるのに
わざわざ他人のために生きろと言うの
僕は僕のためにしか生きられなかった
だからせめて
君のためにだけ精一杯生きようと決めたんだ
相も変わらず青い空で
黒く汚れた塊を抱きながら精一杯笑っている君のために
義務的な生はもううんざりなんだ
僕を愛したモノを傷つけるからなんて
くだらない理由はもういらない

寂しかったろう
相も変わらず青い空で
泣き笑い騒いでる君の仲間達を見て
寂しかったろう
辛かったろう
それでも君は青い空のように笑っている
涙を立派に怺えてみせる
もう我慢しなくていいよ
僕がそっちにいくから
僕が涙なんか受け止めて隠してあげるから
傍にいてあげるから

ずっとずっと逢いたかった
やっと逢えるね
寂しくなんてないよ
やっと逝ける

ねえ 今
そっちにいくよ

 


  雲になるから
  そばにいるから。


  某漫画の人… 漫画22巻ぐらいまでの話