『彼岸花』
sub title: Lovin' to death
誰かの血肉をむさぼって
己の身を削り 骨を粉にして
打たれても倒れても
望みが無くとも
心だけは紅く燃やしたままに
好き勝手に大地に根を張って
胸の爆弾はずっとずっと隠したまま
心だけは紅く純粋に
血濡れた身と愛に燃えた心を咲かせた
花火のように世界を広げる
胸の爆弾は隠したまま
好かれるも厭われるも知ったことか
死ぬ気で愛してこそ美しく咲く
誰がための手向け花
( 誰のためでもなく、ただ己のために )
sub title: この世界にひとり
黒い大地に立ちすくむ
ああ 僕はここにいる
絵の具をばらまいて彩った世界を引きずって
ぼやけた感性を握りしめて
ああ 私はここにいる
好きなだけ絵の具を出し切って
好きなように水で油でのばして広げて
この黒い野原で僕ひとり
誰が何を言おうと知ったことか
誰が好こうと厭おうと僕の自由だ
好きなのだから仕方がない
愛する片割れなのだから仕方がない
愛するものこそ上手になれ
愛するからこそ何と構わずのめりこめ
愛するからこそ他が厭うほどに好きになれ
今 私はここに来た
ここまで来たが この道のりはどうだったか
この背中の向こう
静かに陽陰をつくる影は誰のものか
ああ 今はどうでもいい
これから走りだすのにそれはいらない
いま 翔だすのに振り返ることはない
いまはその時ではない
買った恩の見返りに
己の感性を他にくれてやることはない
愛するもののためのこの感性を
sub title: in the wind
ああ、狂い咲く、ほら、咲き舞う。
さあ、踊れ、踊れ。
血潮の蠢くままに体躯を翻せ、ああ、ああ!
心の願うままに振りかざせ、君の愛、その愛!
想いを刃に、感情を鋒に乗せて、
剣を研げ、己の一振り
全身全霊懸けた魅惑の逸物、その愛の証。
ああ、狂い裂く、鋭い刃の先から溢れる愛、愛、愛!
ほら、咲き乱れる、紅い陶酔、杯はその一振り
さあ、乱れ踊れ、肴は目の前にある
花片のように散り乱れ、風の中踊れ、愛に埋もれろ、溶けろ、酔い狂え!
濡れた血潮に酔うても酔いきれぬ、まだ足りない
心の望むまま乱れ踊れ
魂の臨むまま狂え笑え!
その心充ち満ちるまで、飽くまで埋もれろ酔うがいい!
愛は紅い跡を残していく
後を追うように辿る、感情を逐う
焦らされるのも悦楽、喜びの糧、愛を感じる
素直になればいいさ
何も気にしなくたっていい
何かあればそれはその時為せばなるもの
笑いたければ笑えばいい
願う存分笑えばいい
君のその手中にある刃は飾りか。
何もしなければ刃毀れを起こして使い物にならなくなる
落ちてしまえばまた上り詰めるのは苦しいだけさ
落ちぶれたくはないだろう
苦しいのは嫌だろう
まだまだ上まで逝きたいんだろう?
狂えばいいさ、愛のために
血潮の願うままに走り出せ!
目的地は分かってる。
知っていても知らなくても分かるために駆け出せばいいさ
想いを刃に、感情を鋒に乗せて磨け、磨け、磨け!
血潮が蠢く程に輝く程に
心を映す程に澄み切る程に
己の最高の一振り、君の愛の具象だろう!
さあ、舞台はそこだ、
ああ、叫べばいいさ、愛のために!
さあ、踊れ!
好きこそものの上手なれ をちょっと暗めにしてみた
これぐらいが俺の座右の銘