『君がいない』
sub title: hide and seek?
答のない電話とメール
君がいなくなってどれくらい経つ?
忙しいからなんてもう言ってられない
知らず知らず苛立ってくる
君の好きな場所
君によく会う場所
そもそもの君の居場所
次はどこへ行ったの
隠れんぼにはもう飽きてきた
ちがうことで遊ぼうよ
今朝送ったメールの返事はない
もうこれで何通目だろう
何もしたくなくてかけた電話
このコールを聞くのはもう何度目?
寂しくて町中を歩いてみるけど
考えてしまう 唯一のこと
考えたくない 最悪の仮定
考えるほど 増殖する感情
本当にどこへ行ってしまったの
隠れんぼはもうやめにしよう
寂しさが募る
不安が募る
暗いだけ 寒いだけ
雨ももう 嫌だ
空を見たくて窓を開ける
そこに君がいればいい
いったい何度失望したことだろう
そこに君がいないなんて
本当に君はどこへ行ってしまったの
早く帰ってきてよ
すごく寂しいんだから
すごく苦しいんだから
満点の空に抱かれたら
少しは寂しさは薄れるだろうか
大きな大きな月の夜空は酷く
優しくてあかるい君を思い出させる
曇った空は腹が立つだけ
いつも通りの日々に虫酸が走る
君に逢えないくだらない世界で
君に逢うまでの何にもない毎日を過ごしてる
雨の降る世界は悲しいだけ
荒れ狂った世界などどうでもいい
隠れんぼはもうやめにしよう
過去に刻まれた君の証が消えていく
雨風はそれでなくてもこの心をえぐりとっていくのに
暗いだけの夜にも君は消えてしまいそう
まるで本当に本当に君がいなくなってしまうようで
息が詰まる
体が疼く
声が出ない
胸が痛い
ねえ
どこへ行ってしまったの
早く 帰ってきて
傍にいてほしいんだ
ねえ君は今どこにいるの
見つけてあげるから
迎えに行くから
だから早く返事をして
ねえ 無事でいるよね酷い目に遭ってないよね
寂しい
苦しい
もう泣いてしまいそう
ねえどこへ行ってしまったの
早く帰ってきて
この掌の届くところに
この息の届くところに
寂しくて寂しくて寂しくて
君に逢いたい
君が見えない
早く帰ってきて
ずっと傍にいて
せめてこの心が泣き止むまで
包みこむすべてを解かしていくその笑顔を見せて
だから早くこたえて
だから
早く 帰ってきて
sub title: L'Oiseau Bleu
青い鳥だった
その心の熱さは
僕に確かな生命を与えてくれた
人として息づく生命を くれた
大好きな君
ねえ 今はどこにいるのだろう
青空のようだった
有るようで何も無いような そんな
真直に静かに前を見つめている
素直に微笑む
堪えてた涙も
拗ねた目もとも
そんな君が きれいだと言った
君はどんなふうに笑うかな
もしかして怒ってたりするのかな
ねえ
ねえ 今はどこにいるのだろう
君のことを思いだしてる
僕はここにいるよ
君のことを探してる
僕はここにいるよと
君の姿を探してる
ねえ
逢いたいな
ねえ 今君はどこにいるのだろう
ねえ 帰ってきて
とても小さな体なのに
とても強い炎を灯してた
とてもとても 大きかった君
黒い翳りはどんなふうに 君を
苦しめたのか悲しませたのか
その炎を奪ったのか
大地に還ったという君
黒く暑苦しい部屋で眠ってる
まだそんな処で微かに笑うように僕を見つめるなら
せめて跡形もなく
風になって消えてしまえ
君がいないなんて
そんなこと信じたくないけど
君の匂いがしない
君の声がしない
君がいない世界など何の意味があるのだろう
歌えなくなった小鳥なら
僕がもう一度教えてあげるよ
満天の星空
銀の小舟
ふたり
この夜空を見上げても
金色の月に君はいない
独り荒野に立ち尽くした
風が髪を梳いていく
瓦礫の隙間に隠れてるのかな
貧相な木立で寝てるのかな
あの黒い部屋に戻ってるのかな
君のために流した涙
溢れないとしても熱く疼くよ
君がくれたのだから
僕の青い鳥
ねえ 逢いたいな
また 笑ってみせて
久しぶりに会う君に悪戯するから
拗ねて怒って
遠い毎日に還ろう
変わらない寝台に腰掛けて
変わらない部屋を開け放つ
君が好きなやさしい日差し
君が好きなおだやかな風
ねえ
早く 帰ってきて
僕の隣に
頬が触れるくらい傍にいて
透きとおる青い空に魅せられて
髪に触れる風に囁いた
恋人が(恋人じゃなくてもいいような気がするけど)どっか行っちゃって何日も何日も逢えない、話。
衝動書きしたらこんなに長くなりました
削れませんorz