『OVERDOSE』
ひび割れの隙間から零れ出す
あさはかだ
おろかだ
君はどうせ嗤うのだろう
僕には分かっている いいんだよ
とてもおろかな僕には
君の傍にいる資格なんて無いんだよわかってるよ
笑みで引きつった
ほっぺたの筋肉が痛くって
一緒に心からわらいあうなんて
そんな 夢みたいなこと夢見ていたおろかな僕は
もう疲れてしまったんだよ
だけど泣くことにはもっと
疲れてしまった
君には分からないだろう
僕の想いも努力も挫折も
伝えなければ伝わらない
分かってるから言わなかったんだ
きっと君の視界に僕はもういないんだろうね
きっと君にとって僕はもう
夕焼けが大好きだって
ただ君と
君の傍で歩いていたかったって
伝えられたらよかったんだろうか
きっと君はおろかだと嗤うんだろうけど
僕もあさはかだったと嗤うけど
軋んだ表情が崩れていく
夕焼けの赤に解けてゆく僕に
気づかない君に涙する
孤独を知る。
見ない振りはもう、出来ない。