『 こわひかり 』
歌い続ける
この空に吸い込まれように
きっとどこかにいる君の元に
歌声の雨を降らせたい
今までのことに後悔はしてる
ドジをしでかしたり泣いてしまったり
とても人間らしい生き方だよね
強がって粋がったり嘘をついて逃げてしまったり
声よ届いて
雨音に掻き消される 今だってそう
幸せな日々だけれど それでも満たされない理由はここにある
言い訳が得意だった 今だってそう
態度と言葉の裏側に 大切なことばかり刻み込んだ
手を繋いだ先から また雨が降る
「そばにいたい」
君に伝えられない言葉を抱えて
からっぽな夜空を見上げる
「ずっと一緒に」って
叶わなかった夢を見上げる
秘密は秘密のままで
分かっているんでしょう だから言わないでおく
代わりにこの歌を
歌を歌うから
声よ届いて
雨の中でもあの星の光は
前が見えなくてもこの音は 止みそうにないから
本音も嘘もぶつけ合えた 君の握りしめる手が強いから
心の隙間を埋めるように 君を捜し続ける
歌っていて 声を聞かせて 歌うよ うたうよ 歌うから
忘れない いつも夜空で瞬いてる
小さくて小さくて儚いけれど こんなにも強くこの心を穿つから
刻み込まれた痕に滲みていく
あふれていく
咲いた桜の色も
お互いを彩った花火の色も
燃えるような秋の色も
この心の色も
消えそうにないから
心から君に向けて歌をうたう
声を聞かせて
音を聞かせて
水たまり踏みつけて 受け止めに行くから
闇に瞬く閃光のように
君の痕をこの心に刻みつけて
音よ届いて
歌をうたう うたうよ
どれほど遠くに離れていても
届けてみせる
言えなかった言葉も熱も想いも
君を抱きしめて離さないように
声よ届いて
この歌を届けた先にいる君の心に、綺麗な虹が架かりますように。
(世界の果てに君がいるとしても、同じ空で繋がった世界だから きっと君に届くでしょう)
あのアニメ悶え死ぬ…… いえいえ、離ればなれになってしまった二人のはなし。つらくとも、幸せであれ。