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  生物について

気体のない宇宙で生息している生物は、必ずしも“人間(ヒト)”だけではなく、広く一般に“生物/カルト”とくくられるものが生き物の大半を占めている。

“生物”という種類のものは“人間(ヒト)”と違って、歴史的に“進化した”記録が残っていない。
そのため“人間(ヒト)”は進化によって自然界から生まれた特別な存在であるとして“生物/カルト”のくくりの中に入ることはない。

以下、“生きとし生けるもの”=“生き物”の区別

  種別   定義
生き物
(生きとし生けるもの)

/Lia
 生物/Carto  動物/Adam
 植物/Eve
 躰と心、複数の体を持つ。動物であるものは“人(ひと)”とくくられることもある。
 準生物
 /Semi Carto
 魔物/Implant
 妖精/Fairy
 “生物”と違い、自分だけでは生活できることができない生き物。
 多くは生物と「契約」することで生活する。
 人間/Hum 進化による生き物。
ナチュリア・ブルー・アシズムを満たす惑星でしか生きられない。魔法も使用不可。
 自らエネルギーを作り出すことのできない種。総ての種が直立二足歩行をする。明確な言葉と文字、文明を持つ。 
 動物/Aniom  自らエネルギーを作り出すことのできない種。直立二足歩行をしない。生物学的には“人間”も動物のくくりの中にある。
 植物/Leavam  自らエネルギーを作り出すことのできる種。


生物”(以下、生物とのみ記述)は、一般に“個体”と数えるのが普通。人によっては“人”や“”や“匹”で呼ぶものもいる。

また、「」と「」を持ち、また複数の「」を持っている。

」は肉体のこと。「」とは言わずもがな「こころ」のことだが、厳密には「心理」という半物理的なものを指す。
」≒「心理」≒「精神」は「心晶/クリスタル」と直接的に関係している。「心」と「心理」についての明確な区別は能力についての項目にて詳述。
」とは、一個体の生物が持っている、躰の一種の“形態”のこと。主に「完全体」「不完全体」「人間体」「魂魄体」などとある。

魂魄体」は「魂魄」を中心にして「心晶」を有していて、「」の芯である「精神」とともに「心理」を形成している。


以下、「体」を列挙。

  名称別   該当種族   定義
魔族 獣魔族 悪魔族 自族
 魂魄体/Soul  ◎  ◎  ◎  ◎  心晶とともに輪廻を回る「魂」と、生前の記憶がある「魄」からなる。これだけでは生きてはいけない。最も守られるべき体。
 完全体/Full  生物の本来の姿をしている。
 不完全体/Halfway  人間体と完全体との中間。けしてバグではない。
 人間体/Man  種にかかわらず直立二足歩行をする体。
 獣体/Blute  ◎  獣魔族にとっての人間体。稀に直立二足歩行できない個体もあるのでこう区別する。
 黒龍体/Dark    悪魔族にとっての人間体。肌も体毛も黒くなるのでこう呼ぶ。
 常体/Plant  ◎  自族にとっての人間体。肌が黒くなる場合が多い。
 狂乱体/Madness  ◎  ◎  ◎  人間体と完全体との間に生まれるバグ。消すことはできるし最もエネルギーの低い体だが、躰エネルギーのバランサーの役目をしている。


(参照:準生物/魔物・妖精)



  能力について


生物は、魔力精神力を生まれながらに持っている。

魔力/クァーナル」は、魂魄体を中心に体が有する能力で、「精神力/カーリッジ」は、躰が有する能力。
魔力」は心晶によってサポートされているが、「魔力」が「」をベースにして生み出す“体の力”であるのに対し、「精神力」とは、「」のエネルギーから生まれる“心の力”である。

  ― 12.03. 追記 ―
魔力」は同じような形を有するものだが個人によって差がある「」によるもので、
」が持つ精神エネルギーのムラが「」をうみだすのだが、この誰しもが持ち得るムラは元々は「」によるもの。「」が持つ感情や思案が「」をうみだし、その「」が使い得る「魔力」に影響している。

精神力」は個人によってまったく異なるものである「心理」によるもの。
心理」とは「」が形成する感情システムのようなもの。「」を元にしてうまれたいくつもの「」をまとめる肉体的器が「」であるが、これらを一括して管理するのが「心理」である。
すなわち「」のエネルギー=「精神エネルギー」を「心理」が「精神力」として扱う。

」は「」のムラによってその性質が変わるため、個人によって上手に扱うことが出来る「魔力」とそうなでい「魔力」とに差がある。
精神力」は生物の「」をベースにシステムがうみだすエネルギーなので、個人の性格などには由来しない。
 

以下、「魔力」を列挙。

 魔力/Quarnal  定義 (魔法を使う力)
 風/wind  風、大気の流れを操る力。
 炎/flame  炎を操る力。
 水/water  水分子を操る力。
 土/earth  土・金属を操る力。
 光/light  光の粒子を操る力。
 化/formar  躰の組織に関わる力。脳が記憶しているものなら何にでも躰を変形させることができる。
 信/trust  精神に関わる力。心を読んだり、離れた場所にあるものを(他の魔法、武器を一切使わずに)動かしたりする。


日常的にこれらの力を使っているので、人が“願い”、ある一定の思念が創り上げられると、それは“生き物”ではないものとして形成する。
信仰の対象としてなら、その思念は創った人たちの「神」となりうる。

こういった思念が成長すると、この思念は肉眼視できる決まった形を保持できるようになり、躰=肉体は無いが意思と能力≒魔力を持つようになる。

これが「神」であれば一般に「抽象神/アブストラクト」、または、稀だが物体に憑く「憑物魂」などの「妖精/フェアリー」として認識される。

なお、生物は一般にこの「神」を“天/エルト”と呼ぶが、学識的には“生物”ではない「神」は「神/テオ」として呼ばれている。


生物は一般に呪術という後天的な能力をも扱う。

学問として「魔力」「精神力」は学ぶが、そういった能力を簡単に、効率よくあるいは強力に使いこなすために、「呪術体系学」という言語学と似たものを学ぶ。
たいていは1つの種族に一種類の「呪術体系」が存在している。ほとんどはその種族が持つ文字文化そのままが体系の言語になっている。






  呪術について


魔法を制御して技として使うことを 呪術 、また制御のための組織・体系を 呪術(体系) という。双方単に  とも。

一つ一つの術は「(呪)印」と「呪文」、「呪名」の組み合わせで決定する。

(呪)印」は古い何種類かの表意文字を手で表したもの。慣用的で、返り印など(後述)特別な印以外では本当は意味を持たない。
呪文」・「呪名」は技を使うための導入文と、それに続くその技の名前のこと。

呪術体系」には言語とともに文字を持つ。この言語また文字と、その仕組みのことを「呪術文字」、「呪術言語」、または「呪紋字」という。
この文字の並んだ単語=文字式から、「呪文」・「呪名」などの情報が成りたつ。

 ただし、広義で文字式を「呪/スペル」と言うこともよくある。


呪術体系」、あるいは術を集約した円状の文字式の集まりを「呪術紋」、「呪紋」という。
呪術体系」の名前を「呪葉名」、「呪術文字」のことを「糸葉」、文字の名前を「糸葉名」という。
呪術体系」によって詠んで練り込む魔法、どの魔法と一番相性がよいかはひとつひとつに決められており異なる。

呪は「呪文」を詠み最後に「呪名」を詠むことで発動する。そのさいに「(呪)印」を組む。
呪術体系の一つ、「金零空」の呪は、他の呪術での基礎となっている。
また、呪術はすべて武器の(特に殺傷)能力を上げる。呪術を武器・攻撃にまとわせることで可能になる。

呪術の種類に関わらず、「(呪)印」が定まっているものがある。
返り印:向かってきた(詠まれた呪)をそのまま跳ね返す。相手より上の力を持っていること、詠まれた呪を読めることが不可欠。
 滅印:向かってきた(詠まれた)呪を相殺する。相手以上の力を持っていることが不可欠。

また呪術の種類によって異なるが、同じような「呪文」と「呪名」を持つものがある。こういった呪術を「特殊呪術体系」という。

呪紋を暗唱(文飛ばし)したり、呪名を暗唱(名呼ばず)したり、ひいては呪紋と呪名の両方を省略して、何も詠まずに発動することも出来る。

金零空」はなんらかの教育を受けたすべての者が持ちうる一般的な呪術。
三抄月は最も強力とされる3つの呪術。十抄月は三抄月にさらに、それらに準ずる7つを加えた、強力かつ知名度の高い10の呪術。
生物が常識的に知っていなければならない基礎呪術として見なされているのは、主にこの10の呪術の一部から基礎学問として抽出したものである。

以下に主な呪術を列挙。
 呪葉名  糸葉名  種族・詠むために必要な魔力  基礎呪術 呪葉名
 金零空/Gold Ziolyc  金箔紋  (生物全般) すべての魔力に対応する  (区別なし)
 三抄月  刹幟月/Faithon Flyc  刹呪織  翼族  風、または光  颯刹幟
 涙葉月/Calmion Leflyc  涙呪紗  龍族  水、または土  流龍葉
 斤紅月/Laighteon Scarlyc ※  斤呪紋  焔族  炎・光・風、基本的にすべての魔力に対応する  紅焔呪 ※例外的に糸葉名:焔呪紋 が決まっている


※斤紅月は、斤紅月と斤紅日の2種類がある。総じてLaighteon Scarlyc*Scarenという。
 半数ほどの呪術がこのように表と裏のような2つの側面を持ち、
 裏すなわちその種族などの会得者、関係者にのみ伝えられる秘伝の呪術と、
 表すなわちそれを簡単にした部外者向けの呪術とを持つ。秘伝との呪葉名は異なるが、糸葉名は同じ。


呪術はこれらの他にも数多く存在する。
呪具」という武器の一種は、特定の呪術に反応し、能力を有する。こういった武器のための呪術は「呪具」のためだけに作られた呪術体系であることが多い。






  武器について


武器は大きく 武具呪具に分けられる。

武具/ウェプ」はほとんどの一般的な武器のことである。
世界中に何億とあり、ほとんどの武器が武器精製の技術者たちによって量産されている大量生産型の武器。

武器は能力を持つものと持たないものがあり、特に特別な能力を持たない武器を「黙器/サイレンサー」という。
「黙器」は大量生産され、安価で流通することが多い。
能力を持つ武器は単品で開発されたり、シリーズで製作されたりする。
こうした「黙器」の種類や、シリーズでグループ分けされるときは、「アーム/Arm」というくくりで表す。

主なシリーズは以下の通り。まだまだある。

 虫/AntArm  初心者用の武器シリーズ、AssistantArmのひとつ。「虫」にちなんだ武器。1から500まである。
 百花繚乱/GarlandArm  女性用の生活用品を模した武器シリーズ。扇から笛などの楽器まで、全部で100個。制作者は不明。
 鎧晶/RobeArm (Blaster's Robe)  マントのような形をしている“鎧”のシリーズ。制作者は不明。
 蜘蛛使/SpiderArm  蜘蛛族が製作した。他の種族との研究・開発が多いため、蜘蛛族のみによるものは影は薄い。
 蛇使/SnakeArm  蛇族が製作した。一種族が製作したモノとしては世界最大規模。「黙器」が多い。
 白蛇武器/BerraSpiesicArm  蛇族が製作した、白い蛇がモチーフが特徴のシリーズ。大量生産されているが、ユーザーは少ない。
 灰色武器/GrayArm  蛇族と蜘蛛族が連携したシリーズ。「変形武器」、「黙器」が多い。定期的に量産されている。

 ※「変形武器」とは、使用者の意図によってその形を変えられるもの。


単品で開発された武器は、世界にたったひとつしか無い。
そういった中で、上記の「百花繚乱」や「鎧晶」などのように、制作者が不明なままのものもある。

通常、武器の所有権は「使用者」のものである。
しかし、生物と武器との間に「契約」がある場合、一概に「この武器はこの人のものである」とは言えない。
(参照:契約について)



  呪具について

「呪具/スペルウェプ」は、呪術を唱えることによって能力を発揮する武器。
特定の呪術にしか反応しない。
(参照:呪術
こうした呪術は、「呪具」のために作られたものであることが多い。

主な呪具を列挙。

 角砥呪/Kortilyc  呪具の方は「角石」ともいう。13期にわたる開発が行われた。制作者は星 要。
 万遷呪/Bitzeilyc  文具呪具とも。文房具の形を模している。ほとんどが「変形武器」。


(登場人物と武器)






  魔物について